ダイヤフラムバルブとは

ダイヤフラムバルブ(Diaphragm Valve)は、流体やガスの制御や調節に使用されるバルブの一種です。その特徴的な要素は、バルブ内部に設置された柔軟なダイヤフラム(薄膜)です。

ダイヤフラムは通常、弾性のある材料(例:ゴム、PTFEコーティングされた生地)で作られており、バルブの内部を仕切る壁として機能します。ダイヤフラムは、バルブの開閉操作時に上下に動き、流体の通過を制御します。

ダイヤフラムバルブの主な特徴は以下の通りです:

  1. 完全なシャットオフ: ダイヤフラムはバルブの閉鎖時に完全に密封するため、流体やガスの逆流や漏れを防止します。このため、シャットオフ要件が厳しい場所や腐食性のある流体の処理に適しています。
  2. 非接触設計: ダイヤフラムは流体と直接接触しないため、バルブ内部の材料や流体との相互作用を最小限に抑えることができます。これにより、流体の汚染や材料の腐食を防止し、高い耐久性を実現します。
  3. 良好な流体制御: ダイヤフラムの可動性により、バルブの開度を調節することができます。開度を変えることで、流体の通過量や圧力を制御することができます。また、低圧や高粘度の流体にも適しています。
  4. 耐薬品性: ダイヤフラムは一般的に化学的に安定しており、薬品や腐食性のある流体に対して耐性があります。このため、化学プラントや製薬工業などで広く使用されています。

ダイヤフラムバルブは、液体や気体の制御が必要なさまざまな産業やアプリケーションで使用されています。例えば、食品・飲料業界、医療機器、水処理プラント、製薬業界、化学工業などで使用されることがあります。

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