ステンレスの耐熱温度とは-

ステンレス鋼は一般的に耐熱性に優れており、高温環境での使用に適しています。ただし、ステンレス鋼の耐熱温度は、具体的な合金組成や材質の種類によって異なります。

一般的なオーステナイト系ステンレス鋼(例:SUS304)は、一般的に600〜900℃の範囲で使用することができます。しかし、短時間の使用ではさらに高温に耐えることもあります。

フェライト系ステンレス鋼(例:SUS430)は、オーステナイト系に比べて耐熱性がやや低く、通常は400〜600℃の範囲で使用されます。

耐熱性を重視する場合、特殊な耐熱ステンレス鋼(例:SUS310S)やニッケル合金を使用することもあります。これらの材料は、1000℃以上の高温環境でも安定した性能を発揮することができます。

ただし、実際の使用条件は材料の種類だけでなく、負荷や環境によっても異なるため、具体的なアプリケーションにおいては、製品の仕様やメーカーの指示に従うことが重要です。

図1