ステンレスは錆びる?

【ステンレスとは】鉄を主成分として、これにクロムやニッケルを含有させた合金です。

ステンレスは、『Stainless Steel』の略称です。
‘Stainless’ = さびにくい
‘Steel’ = 鋼

つまり『さびにくい鋼』で、決して“さびない鋼”という意味ではありません。
ステンレスは錆びにくい』という認識です。

元々が鉄ですから、サビに対して万能ではありません。
手入れや使用環境、使用条件によりサビが発生してしまいます。

【錆びる原因で多いのは?】
手入れや使用環境、使用条件によりサビが発生してしまいます。

手入れ・・・・洗浄して乾燥させていない 等
使用環境・・・湿度が高いと錆びやすい 等
使用条件・・・内容物、時間、濃度 等
内容物・・・・塩分・酸性、アルカリ性物質
環境・・・・・湿気、鉄粉の付着

ステンレスの弊社での使用例
SUS430(18-0) もっとも安価な材料です。シンク、作業台、バット、建築金物などに用いられている。磁性を帯びているため磁石が付きます。
SUS303 切削性が非常に良く機械加工部品として用いられる。ボルト、ナットなどの部品類。
SUS304(18-8) もっとも一般的な材料で食品、医薬、化粧品用途で幅広く用いられている。弊社商品の主力材料です。
SUS304L 非常に絞り性が良く、深絞りを行う時に用いる。
SUS316 モリ入りなどと呼ばれておりモリブデンを添加した事によりSUS304より耐酸性を増している。食品用のタンク類に使用。
SUS316L SUS316の低炭素鋼種で汎用品としては最高級ステンレスになります。この材料に電解研磨を施すと最も耐食性に優れます。
医薬、化粧品、半導体分野で標準的な材料となりつつあります。
SUS310S 電気炉などに入れる耐熱用の器やバットとして用いられている。
SCS13 SUS304系の鋳物材。バルブのハウジングやネジ込み継手に使用されています。
SCS14 SUS316系の鋳物材。バルブのハウジングやネジ込み継手に使用されています。
素材の板厚(t)
単位mm
0.6 0.7 0.8 0.9 1.0 1.2 1.5 2.0
SUS304
SUS316L × × ×

※弊社で良く用いる板厚(この他の板厚もございます。)